みなさんは、禁煙すると心身にどんな変化が起こるかを知っていますか。この記事では、禁煙5日目を過ぎたころに起こる大きな変化や、その後どうなるかの流れを詳しく説明していきます。また、禁煙を成功させるために活用できる電子タバコも紹介します。ぜひ参考にしてください。
禁煙5日目に起こる変化

禁煙を始めると、離脱症状(禁断症状)が起こるとともに、すぐに心身への影響が表れてきます。禁煙5日目になるとどうなるのか、その変化についてみていきます。
まず、禁煙を始めてすぐに強い離脱症状が表れます。イライラや頭痛、集中力の低下、眠気や倦怠感といった症状により、タバコを吸いたいという強い欲求が頭から離れない状態になるでしょう。あまりにもひどい場合は、仕事量を減らしたり休んだりすることも必要になりますが、軽い運動や深呼吸、散歩、入浴などで対処することが可能です。
また、離脱症状と並行してタバコのダメージからの回復も始まります。まず、ニコチンの影響で収縮していた血管が拡がり、血圧や体温が正常に近い状態になっていきます。血液中の酸素濃度が上がることにより呼吸が楽になり、肺や気管支の機能が徐々に戻っていき、運動機能も回復していきます。離脱症状は徐々に収まっていき、5日目くらいになると、個人差はありますが、心身の回復が感じられるようになるでしょう。
禁煙5日目の変化
- 体が慣れてくる
離脱症状は続きますが、ニコチンが完全に体から抜けきっているため徐々に緩和されて気持ちや体が楽になっていきます。
- 味覚の調子が戻ってくる
麻痺していた味蕾細胞がタバコのダメージから回復し、薄い味や、素材本来の味がわかるようになるでしょう。
- 嗅覚が正常に戻ってくる
嗅細胞の機能が徐々に回復し、かすかな香りなども判別できるなど、臭いがきちんとわかるようになるでしょう。
- 睡眠の質がよくなる可能性がある
神経伝達物質(アセチルコリン)の機能の調子が戻り、タバコを吸っていたころより睡眠の質が高まりぐっすりと眠ったり、すっきりと起きられたりするかもしれません。
- 食欲が出てくる
タバコを吸っているときは食欲は減退していますが、禁煙によって味覚や嗅覚といった感覚が戻り、しっかりと眠れるようになることで食欲が出てくるでしょう。
禁煙5日を達成した後はどうなる?

禁煙して5日を過ぎると、まだ離脱症状自体は続いていますが症状は比較的楽になっていきます。5日を達成した後どのような変化があるかを時系列でみていきます。
2週間~1か月:血行が良くなってくる
体全体の血液の循環機能が回復し始めます。酸素がしっかりといきわたることで肺活量が30%程度は回復し、歩くことが楽になるかもしれません。タバコによる体の冷えもおさまり始め、頭痛や肩こりが楽になってくるほか、血色不良、肌荒れも良くなることが期待されるので、肌に張りや透明感が出てくる人もいるでしょう。
1~11か月:病気のリスクが減る
個人によりますが、1~11か月くらいで離脱症状はほぼなくなり、生活がしやすくなります。呼吸器の症状が和らぎ、咳や喘鳴、呼吸速拍が徐々におさまってきてスタミナも回復します。免疫機能もタバコを吸う前程度まで高まり、気道の自浄機能がダメージから回復することで、風邪やインフルエンザといった感染症にかかりにくくなる可能性があるほか、胃潰瘍、十二指腸潰瘍のリスクが喫煙者に比べて半減、再発率は1/3になります。
一方、この頃に陥りやすいのが過信です。禁煙は難しくない、成功したようなものと思い込み、「1本くらい大丈夫」と吸ってしまう人が多くいます。1本でも吸ってしまうと脳内で報酬回路が刺激を受けドーパミンが放出され、タバコを吸うことで幸福感や覚醒感、緊張緩和を感じるようになってしまいます。ニコチンが切れるとまたイライラし始めるため、ここで禁煙に失敗する人が多く、非常に注意が必要な時期といえます。
1年経過:禁煙はほぼ成功
禁煙状態が1年続くと、慢性閉塞性肺疾患(COPD)がある人の肺機能のダメージからの回復が始まり、痰や息切れの症状も緩和される可能性があります。疲れやすさやだるさも喫煙時より少なくなるので、多くの人がより活発に活動するようになるでしょう。
1年タバコを吸わなければ禁煙はほぼ成功といえますが、やはり安易な「1本だけ」という気持ちには注意が必要です。2~4年経つと、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患のリスクが1/3以上減少、脳梗塞のリスクも下がり始めるというデータもあります。5年で肺がん、心臓発作、脳卒中の死亡率が半減し、喉頭がん、口腔がん、食道癌のリスクも半減します。そして10年経つと、肺がんのリスクがやっと半減程度まで低下し、タバコによる総死亡リスク、様々な病気になるリスクが非喫煙者と同等になる可能性があるといった研究もあります。
禁煙5日目以降も続けるコツ

禁煙を5日目以降も続けるには、離脱症状(禁断症状)をうまく乗り切ることがポイントになります。離脱症状を抑えるには、急に禁煙を始めて一気にタバコを1本も吸わない状態に持っていくのではなく、体を徐々に慣らしていく方法がとても有効です。準備期間を設け、徐々に体を慣らすことで離脱症状も抑えられ禁煙状態を継続できるでしょう。
徐々に禁煙に慣らす方法として、ニコチンの量が少ない軽いタバコに変える方法があります。しかしこの場合、軽いというイメージからそれまでよりも1本を長く吸ってしまったり、減らすつもりが逆に本数が増えてしまうといった場合が多くあります。また、タバコ葉を燃やすためタールや一酸化炭素を吸い込むことは変わりありません。
そこで効果的なのが、吸うタバコをまず紙タバコから「電子タバコ」に変える方法です。国内産の電子タバコはタバコ葉を使わないためニコチンを一切含まず、燃焼しないのでタールや一酸化炭素の発生もなく健康被害が少ないとされています。電子タバコには様々なタイプ、フレーバーがあり、特徴もそれぞれ異なります。電子タバコに慣れ、ある程度自信がついたころに禁煙に取り組むことで、ストレスを最小限にしながら禁煙に取り組むことが可能になるはずです。
おすすめの電子タバコ3選
NONICO(ノニコ)
NONICOは、株式会社Nonicoが販売する電子タバコです。シンプルかつスタイリッシュなデザインは年齢やスタイルを選ばずどんな人にもフィットし、濃厚な煙と苦みは紙巻タバコにも負けないような満足感があります。
3種のフレーバーはタバコのタール数に対応していて、マスカットメンソールは1~4mg、クールメンソールは5~7mg、ストロングメンソールは8~10mgのタール量のタバコを吸っていた人におすすめです。自社製リキッドはすべて国内のISO9001認証工場で生産されているので、安全と高い品質が保証されているでしょう。定期コースに入会すると、本体やカートリッジの割引が受けられます。
【詳細】
- 価格:本体5,980円、カートリッジ(4個入) 3,990円
- 機種タイプ:POD(カートリッジ)式
- 本体カラー:ブラック、ローズゴールド
- フレーバー:3種類
- サイズ:11.1 x 7.5 x 2.2mm
- 重さ:57g
VPZERO
VPZEROは株式会社SMVJAPANが販売する電子タバコです。ペンのような形で持ちやすいことに加え、温度や口当たりまで計算されたドリップチップは絶妙に吸いやすくなっています。電圧が4段階可変のため、自分の好きな量の煙量に調節も可能で、電圧をMAXにすると紙タバコ相当の煙量になるでしょう。
純正のリキッド(j-LIQUID)は食品衛生法で認められた添加物しか使用しておらず、ニコチンやアルデヒドなどの有害な成分も含まれていないため安全でしょう。口臭ケア系、フレッシュ系、フルーツ系、スイーツ系、ドリンク系というフレーバーの幅広い展開も他と一線を画します。
【詳細】
- 価格:本体 15,268円、リキッド 660円~
- 機種タイプ:リキッド式
- 本体カラー:シルバー、ブラック、ワインレッド
- フレーバー:22種類
- サイズ:直径14 × 170mm
- 重さ:65g
- リキッド容量:3ml
COOLBLACK2200
COOLBLACK2200は、株式会社トレードワークスが販売する電子タバコです。一番の特徴は、喉にガツンと来る吸いごたえ。独自開発の成分「ホットショット」が喉への強いキック感を可能にし、クリアな「ピュアメンソール」が爽快感を演出します。
紙巻タバコのようなスリムなスティック型で持ちやすく、吸うだけで煙が出るため直感的に使うことができます。自社制作しているため、他の電子タバコに比べとても安価になっていることもポイントです。リキッドも国内生産であるため安全に配慮されています。
【詳細】
- 価格:本体 2,200円、カートリッジ 1,100円
- 機種タイプ:POD(カートリッジ)式
- 本体カラー:ブラック、パープルブルー
- フレーバー:8種類
- サイズ:24.2 × 13.7 × 118.5mm
- 重さ:46.4g
禁煙5日目を過ぎるとどうなる?起こる変化や禁煙に向けての電子タバコの活用のまとめ
ここまで禁煙5日目の変化についてみてきました。離脱症状が強いイメージの禁煙ですが、電子タバコで体を慣れさせることで離脱症状を乗り切るサポートが可能です。
禁煙5日目を過ぎると人によっては寝起きもよくなってきて、食事がおいしく感じられるなど生活に潤いが出てくるでしょう。続けるほどに病気のリスクも減っていき、体調の変化を日々実感できるはずなので自信にもつながります。禁煙を考えている方は、ぜひ一度チャレンジしてみましょう。

