日本には数多くのお店がありますが、完全禁煙にしているところも多いです。完全禁煙とは文字通り、タバコを吸ってはいけないということですが、内容は状況によって変わります。では、完全禁煙のお店とはどのようなところなのか、確認していきましょう。
指定された場所でタバコを吸ってはいけない完全禁煙

完全禁煙とは、決められた敷地内でタバコを吸ってはいけないということです。そして、多くの場合は、建物内完全禁煙と敷地内完全禁煙の2通りに分かれています。建物内完全禁煙は、指定された建物の中でタバコを吸ってはいけないというルールで、建物の外であれば喫煙できるかもしれません。
それに対して敷地内完全禁煙は、建物の外も禁煙対象エリアなので、喫煙したければエリアから出る必要があります。もし、完全禁煙のルールを破った場合、建物あるいは敷地内から退出を命じられる可能性が高いでしょう。また、法律や条例によって完全禁煙が定められていると、罰金などの罰則が科されるかもしれません。
完全禁煙にしているお店の特徴
完全禁煙のお店は、主に飲食店を指します。そして、完全禁煙のルールに則って、建物内完全禁煙と敷地内完全禁煙に分かれている場合が多いです。ただ、完全禁煙であることを強くアピールしている場合は、敷地内完全禁煙だと考えた方が良いでしょう。なぜお店が完全禁煙にしているのか、その理由は様々あります。
条例によって完全禁煙にしなければいけないから
お店を出している場所によっては、条例で完全禁煙にしなければいけないと決められています。例えば東京都の場合、従業員を雇用している場合、建物内完全禁煙となり、飲食をしない場所で喫煙スペースを設けなければいけません。そのため、たとえお店側が喫煙する人をターゲットにしたくても、喫煙しながら飲食できる場所を提供できないわけです。条件を満たせば喫煙できる環境を維持できますが、そのハードルは決して低くありません。コストと手間がかかるため、喫煙環境を維持できずに、完全禁煙に移行したお店は多いです。
タバコを吸わない人をターゲットにしているから
飲食店を利用する人の中には、タバコが嫌いという人も大勢います。そのような人をターゲットにしたいという理由で、完全禁煙にしているお店も多いです。喫煙者と禁煙者の両方をターゲットにするのであれば、分煙という対策ができるかもしれません。しかし、タバコを吸う人が同じ空間にいると、どうしてもタバコの煙が漂ったり、お店に臭いが定着したりしてしまいます。そのわずかな煙や臭いが原因で、お店を避ける人も少なくありません。そのため、喫煙者よりも、タバコを吸わない人の方が多く利用するお店は、完全禁煙を実施する傾向があります。
イメージアップや利益増加に繋がるから
完全禁煙にしていると、タバコを吸わない人からの好感度が上がります。また、お客さんの健康に配慮しているという意味で、イメージアップにもなるでしょう。そのイメージアップが利益に結びつくため、完全禁煙にしているというお店もあります。また、喫煙者は、時間をかけて食事とタバコを楽しむ場合が多いです。そのため、どうしても滞在時間が長くなり、お店の回転率が悪くなります。そのため、回転率を良くして、より多くの利益を生み出すために完全禁煙を実施しているお店も少なくありません。
簡単に使える禁煙補助グッズ

禁煙をしていると、ついタバコを吸いたくなってしまう時があるでしょう。そのような時にタバコを吸うと、禁煙に失敗してしまいます。また、完全禁煙のお店だと、ルール違反にもなってしまいます。そのため、完全禁煙のお店でも使える、禁煙補助グッズを持っておくと良いでしょう。それでは、禁煙補助グッズの中でも簡単に使えるものを紹介します。
電子タバコのNONICO
タバコの代わりに使用することができる、電子タバコです。代わりのものを吸うという行動をすることで、本物のタバコを吸いたいという衝動を和らげられるでしょう。電子タバコには色々な種類がありますが、NONICOは苦いフレーバーがあるのが特徴です。そのため、本物のタバコを吸っているような感覚を抱きやすいでしょう。もちろん、ニコチンとタールは含まれていないので、NONICOを使っても禁煙が妨げられることはありません。
また、あくまでも煙ではなくリキッドの水蒸気を吸い込む電子タバコなので、条例に従って完全禁煙になっているお店でも、使える可能性があるかもしれません。NONICOは細長いシルエットをしていて、持ち運びが簡単です。充電機能が付いたバッテリーパックに入れても、手のひらに収まるくらいの大きさにしかなりません。よって、充電切れの心配をせずに、長時間使用することも可能でしょう。
禁煙用の飴
市販されている禁煙用の飴を舐めるのも、高い効果が期待できるでしょう。舐めることで強い爽快感を味わえたり、タバコに近い苦味を再現してあったりするなど、色々な飴があります。見た目としてはただの飴なので、場所を選ばず簡単に使用できるでしょう。ひとつひとつはとても小さいため、ポケットやカバンに忍ばせておくことも難しくありません。
また、禁煙専用ではない、メンソール風味や苦味のある飴を使うという選択肢もあります。ただ、甘い飴は禁煙補助の効果が薄くカロリーも高いので、避けるようにしましょう。
ニコチンガム
禁煙を始めると、ニコチンが不足することで、離脱症状が出てしまいます。その離脱症状がひどい人におすすめなのは、ニコチンガムです。タバコほどではありませんが、微量のニコチンを含んでいて、ニコチン不足の離脱症状を和らげてくれるでしょう。1日に決まった個数を噛んで、少しずつ使用量を減らしていくという使い方が基本ですが、タバコを吸いたくなった時に少しだけ噛む、という使い方もできます。よって、場所に縛られず、簡単に使用できるでしょう。ガム自体は小さいため、持ち運びが容易で、吸いたくなった時にすぐ使えるはずです。
東京都内の完全禁煙でおすすめの居酒屋4選

都内には、完全禁煙のお店が数多くあります。タバコを吸わない人にとっては、煙や臭いに悩まされずに済むようなお店です。また、喫煙している場面に出くわしにくいので、禁煙していてタバコの誘惑を断ちたいという人にも向いています。それでは、数ある都内の完全禁煙居酒屋の中から、おすすめを4つ紹介していきます。
鳥星
恵比寿にある、焼鳥がメインの居酒屋で、コストパフォーマンスが高いことで有名です。カウンター席では、目の前で焼き鳥を焼いている様子を見ながらお酒を楽しめます。また、落ち着いた内装の個室も用意してあるので、プライベートな食事に利用するのも良いでしょう。そして、敷地内完全禁煙になっているので、テーブル席やカウンター席はもちろん、個室でもタバコを吸うことはできません。タバコを吸う人は建物を出て、近くのコンビニなどに行く必要があります。そのため、タバコを吸わない人が、煙や臭いを感じることはありません。
よかろう門
赤坂に本店があって、池袋にも出店している居酒屋です。テーブル席が基本なので、複数人で利用するのに向いています。どの店舗も東京都の条例に則って全席完全禁煙となっているので、店内でタバコを吸うことができません。元々は福岡の博多にあった居酒屋が東京に出店したため、博多のもつ鍋が定番メニューとなっています。また、鶏だけでなく、豚バラや野菜を串に刺したやきとりや、熊本から直送した馬刺しなど、九州の味覚を堪能できるメニューが多いです。
月島もんじゃ おかめ
中央区には、数多くのもんじゃ焼き店が出店している、「月島もんじゃストリート」があります。その月島もんじゃストリート周辺に複数店舗出店しているのが、月島もんじゃ おかめです。店内のテーブルには鉄板が備え付けてあって、自分でもんじゃを焼くスタイルになっています。熱々のもんじゃを、ビールやサワーで流し込むと良いでしょう。どの店舗も全席禁煙になっているので、もんじゃの味や香りが邪魔されることはありません。当然、焼いているもんじゃにタバコの灰が混ざるということもないです。
恵比寿 土鍋炊ごはん なかよし
本店が恵比寿にあって、それ以外にも渋谷や丸の内などに数多く出店している居酒屋です。そのため、気軽に利用しやすいでしょう。どの店舗も全席完全禁煙になっているので、タバコのことは気にせずに料理とお酒を楽しむことができます。名前の通り、土鍋で炊いたご飯が一番の魅力で、海鮮や肉などご飯に合うメニューが多いです。よって、居酒屋でしっかり食事をしたいという人におすすめです。お酒は、定番のビールもありますが、日本料理に合う地酒や焼酎を楽しむと良いでしょう。
タバコを吸わない人にとってはありがたい完全禁煙のお店
喫煙は身体に悪く、他の人にも迷惑がかかりやすいということで、完全禁煙にしているお店は増えつつあります。喫煙をしている人にとっては、厳しい状況かもしれません。けれど、タバコを吸わない人や、禁煙に挑戦している人にしてみれば、完全禁煙のお店のメリットは大きいでしょう。そのため、タバコを吸える環境を遠ざけたいのであれば、完全禁煙のお店を選ぶと良いです。

