たばこの値上がりや健康志向の高まりで、徐々に禁煙を始める喫煙者が増えています。その禁煙を始めた人の間で多く語られているのが、朝起きた時になぜか目覚めがよくなったという意見が多いことです。なぜ目覚めがよくなったのか、禁煙をするメリットも含めて紹介します。
禁煙すると目覚めがいい？
禁煙を始めた人の多くが、タバコをやめたら朝の「目覚めがいい」と語る理由は、脳の神経物質「アドレナリン」が関わっています。たばこの主成分「ニコチン」の効果には、神経や組織に作用し筋肉を緩ませる効果があります。また、物事を成功させるためには意識を一点に集める「集中力」が重要になるのですが、この集中力を生み出すのが興奮物質を分泌させて全身に送る「交感神経」です。
この交感神経が全身に働くように刺激を与えることで集中力を生み出すわけですが、この交感神経が働きすぎると過度な緊張状態を生み出してしまいます。緊張は適度であれば長時間の活動を手助けしてくれますが、限度を超えると筋肉や血管を縮めることで、頭痛などの不快感を与えてしまうわけです。
緊張状態で苦しんでいるときに、タバコを吸うことでその状態が急速に和らいでしまいます。これはタバコを吸うことで、ニコチン成分が緊張状態で固まっている筋肉を緩ませるからです。しかし、このニコチンによる筋肉と神経を緩ませる効果は持続しないものであり、時間がたつと肝臓といった解毒をつかさどる臓器の力で無毒化されて排出されます。
脳にとって、極度に緩んだ状態は危険と感じるため、交感神経が動くように指令を出します。この指令として出される物質が、興奮物質の「アドレナリン」です。特に喫煙の効果がなくなるときに極度のゆるみを調整するために大量に分泌されるため、脳内には大量のアドレナリンが満ち溢れます。
このサイクルで起きるのが、疲れが取れず目覚めが悪いと感じさせる「睡眠障害」です。喫煙者の多くは、良い眠りに入れるからと寝る前に喫煙をする人が多いです。たしかに、喫煙をすることで眠りに入りやすくなることもありますが、先に言ったとおりに体からニコチンが切れると、バランス調整のために睡眠中でもアドレナリンが大量に分泌されます。
良い睡眠というのは浅い眠りと深い眠りが交互にやってくるのが理想であり、体の疲労物質は深い眠りの時に分解されて無くなります。しかし、アドレナリンが大量に分泌されると、寝ている最中に突然目覚めてしまうことが増える、もしくは浅い眠りの数が圧倒的に多くなることで、肝心の深い眠りの数が減るのです。そのような状態では前日の疲れが全く抜けなくなるので、結果的に目覚めが悪くなる理由になります。
禁煙をすれば、就寝中に引き起こされていたアドレナリンの大量分泌がなくなります。乱れていた眠りのリズムが徐々に整っていくため、禁煙すると目覚めがいいと感じることに繋がります。
禁煙すると目覚めがいいと感じる理由
眠りのメカニズムが正しい形になるという以外にも、禁煙すると目覚めがいいと感じる様々な理由があります。最初に取り上げるのが、大腸にいる良い細菌類の活動が活性化することです。大腸の中にはビフィズス菌などの体にとって良い影響を与える細菌「善玉菌」と、大腸菌などの体の中で悪い影響を与える菌「悪玉菌」のほかに、日和見菌と呼ばれるどちらにも属さない中立の立場をとる菌の3種類が存在します。
健康のためには細菌類のバランスが重要で、「善玉菌」が8割を占め残りの2割を「悪玉菌」が占めるというのが理想形です。しかし、喫煙をすると、たばこの中に含まれている有害物質が腸の環境を悪くしてしまいます。大腸にとって理想形の8対2のバランスが崩れると、中立だった日和見菌が悪玉菌の影響を受けて悪い活動をする菌へと生まれ変わってしまいます。
ここで重要になるのが、大腸で作られる菌が出す酵素が脳の神経に密接にかかわっていることです。ビフィズス菌といった善玉菌が優勢になっているときには、日和見菌もよい活動を手助けしてくれるので、睡眠時に重要な効果を発揮する物質を送り届けてくれます。逆に悪い菌が優勢になると、脳は危険と察知して交感神経を刺激して、菌を腸から出そうと働きかけるため睡眠が妨害されることにつながるわけです。禁煙をすれば大腸の調子が良くなって、交感神経をはたらかせる必要がなくなるのと、日和見菌が出す物質の影響で快眠につながる可能性があります。
次に取り上げるのが、禁煙をすることで酸素供給量が増えることです。たばこの有害物質が鼻の粘膜に付着すると、抗体が活動して排除しようとします。有害物質は簡単にはなくならないため、鼻の粘膜が荒れて気道を狭めてしまいます。良い睡眠をとるためには体の緊張状態を解く必要があり、緊張状態を解くためには大量の酸素を吸う深呼吸が重要です。
しかし、鼻の粘膜が荒れて呼吸がしづらくなると、大量の酸素を吸う深呼吸ができなくなるので緊張状態が解きにくくなります。さらに、鼻の粘膜が荒れることで鼻水などの不快感が伴う症状が起こり、アドレナリンの分泌を促して眠りづらくなってしまう悪循環を引き起こします。禁煙によって鼻の粘膜の荒れがダメージから回復すれば、当然ながら全身に送られる酸素供給量が元の状態に戻るでしょう。
それによって、鼻の不快感の改善だけでなく、睡眠に必要な緊張状態を解く深呼吸もしやすくなり、快眠につながるのです。
禁煙の目覚め以外のメリット
禁煙をすることで目覚めがいいというメリットがありますが、そのほかにも多くのメリットがあります。
生活水準の向上
禁煙をすればタバコを購入する必要がなくなるため、これまでタバコを買うために使っていたお金を外食や趣味に使うなど生活水準の向上に利用することができます。
弱っていた大腸の調子が戻る
禁煙をすると、これまで弱っていた大腸の機能が復活し、様々な良い効果を発揮してくれる可能性があります。大腸にいる善玉菌には代謝を助ける酵素が存在するため、善玉菌の活動が活性化することで、酵素が分泌されて脂肪燃焼を助けてくれる効果が期待できるというデータもあります。
タバコによる肌の老化を食い止める
喫煙者の中には、ハリの減少やくすみといった肌トラブルに悩む人が多いです。理由は、喫煙によってビタミンCが破壊されることや、体の中の細胞が動きづらくなることで、新鮮な細胞を作るターンオーバーがうまくいかなくなることが挙げられます。禁煙をすれば、ターンオーバーがしやすくなり、さらにビタミンCの破壊も少なくなるので、肌の調子が戻ることにもつながるでしょう。
禁煙に便利なおすすめグッズ
禁煙を成功させるためには、前もってしっかりと準備をすることが肝心です。この章では、禁煙に便利なおすすめグッズをいくつか紹介します。
ニコチンガム
ニコチンガムは、チューインガムに適量のニコチンが含まれているガムのことです。ニコチンが切れた時の反動を抑えるために、つらいと感じたら少量だけニコチンガムを噛んで補給します。ニコチンを補給することで心が落ち着けば、吸う習慣を抑制することができるので禁煙につながるでしょう。
ニコチンパッチ
ニコチンパッチとは、ニコチンが含まれているパッチを肌に付着させて吸引する方法です。服の下の見えないところに貼り付けるため、職場でガムを噛めない人にもおすすめです。
禁煙飴や禁煙茶
ニコチンを一切取りたくないという人におすすめなのが、ニコチンが含まれていない禁煙飴と禁煙茶です。これらには、プーアルなどタバコをまずく感じさせる原材料や、マテ茶など気分が落ち着くような効果を発揮する原材料で作られています。これまでタバコを吸っていた時間を、禁煙飴や禁煙茶に置き換えることで、ニコチン摂取も防ぎつつ禁煙のサポートにもなるでしょう。
口寂しさを紛らわすなら電子タバコ
禁煙に便利なおすすめグッズをいくつか紹介しましたが、これらのやりかたには注意点があります。それは、タバコを吸う理由にはニコチンを摂取することによる緊張状態を解くだけでなく、口にくわえる安心感を得るためというのもあるからです。口に何かをくわえることで集中できるので、日常生活によるストレスを感じずに済むというのが理由になります。タバコを吸う理由が、口にくわえて安心感を得たいという衝動である場合、それが一気になくなるとタバコに回帰してしまう確率を上げてしまうので要注意です。
口にくわえる安心感を残したまま禁煙をしたいのであれば、ぜひ使用してもらいたいのがNONICO（ノニコ）です。NONICOの特徴は、喫煙者が満足しやすいような大量の水蒸気です。喫煙者が電子タバコを使う上での不満点として多いのが、たばこの煙と比べて軽すぎるため吸い応えがないことです。NONICOは加熱部分を改良することで、たばこの煙に近いレベルの水蒸気を発生させ、まるで本物を吸っているのと変わらないレベルで楽しむことができるようになっています。
そして、大量の水蒸気を発生させても味や香りを満足できるように、リキッドには様々な素材を配合した濃厚なフレーバーを用意しています。NONICOのフレーバーには、ミントの香りのストロング メンソールと、タバコ特有の苦味を再現した爽快な口当たりのクールメンソール、そして芳醇な果実の甘さを味わえるマスカット味のマスカット メンソールがあります。これらの濃厚な香りのリキッドを、電気の熱で大量の蒸発させて水蒸気を生み出すことで、ニコチンやタールがゼロなのに十分な高揚感を与えてくれるでしょう。
このNONICOをうまく活用して、口にくわえる安心感を感じつつ、タバコを吸う量を減らしていって最終的にゼロにするとよいでしょう。そして重要なのが、ニコチンが切れるのに慣れるのと同時並行で、吸いたい気持ちを上手くごまかせるように手持ち無沙汰な時間を埋める方法を作ることです。空いた時間を埋める方法を実践しながら、サポートとしてNONICOを口にくわえて、徐々にタバコの回数を減らしていくことで禁煙につながるというながれになります。
禁煙は徐々に慣らしていくことがコツ
禁煙で目覚めがよくなるのは、タバコによって就寝中に分泌されるアドレナリンの影響による中途覚醒を防ぐことができるからです。ただ禁煙を成功させるためには、決して成功を焦らないことです。禁煙を成功させるには徐々に体を慣らしていくことがコツなので、NONICOなどのアイテムを前もって準備をすることが成功の秘訣になります。
