禁煙を開始すると、「タバコを吸いたい」「イライラする」「集中できない」といった不快症状(ニコチンの離脱症状)が出現することが多いといわれています。辛い症状を乗り切る対処法として、禁煙をサポートしてくれる禁煙グッズをいくつか準備しておくとよいでしょう。
今回は、薬局で買える禁煙グッズについて紹介します。仕事帰りなどに寄りやすい薬局で禁煙グッズの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも薬局とは?

法律上、薬局とは「薬剤師が販売又は授与の目的で調剤の業務を行う場所」と定められており、医師の処方箋が必要な医療用医薬品を扱うことができる唯一の施設です。また薬局では、全ての要指導医薬品や一般用医薬品を販売することができます。
最寄りの薬局は、こちらで検索してみてください。
薬局とドラッグストアの違いは?
ドラッグストアは、制度上「店舗販売業」に区分され、医療用医薬品を扱うことはできません。薬剤師がいれば、要指導医薬品や一般用医薬品を販売することができます。
近年では「薬局」を併設するドラッグストアが増えています。
参考:マイナビ薬剤師「薬剤師がドラッグストアへ転職するためのスキルや薬局との違いは?」
薬局で買える禁煙グッズとは?

それでは、薬局で買える禁煙グッズについてみていきましょう。薬局の実店舗で販売されている要指導医薬品や一般用医薬品については、店舗によって取扱商品が異なるため、今回はオンラインストアを中心に調査してみました。
オンライン薬局で取り扱いのある禁煙グッズ
調査した結果、オンライン薬局で取り扱いのある禁煙グッズは、禁煙補助剤である「ニコチンパッチ」と「ニコチンガム」のみでした。(2023年9月現在)
禁煙補助剤とは
禁煙補助剤とは、禁煙をサポートする薬剤のことです。代表的な物は以下の3種類です。
- ニコチンパッチ
- ニコチンガム
- チャンピックス
上記の禁煙補助剤について、表にまとめたのでご参照ください。
| 禁煙補助剤 | 特長 | メリット | デメリット | 禁煙成功率 |
| ニコチンパッチ | ・貼るタイプ ・ニコチンあり ・禁煙時のイライラや集中困難などを和らげる | ・朝貼って夜はがすだけで手間いらず ・ニコチンの過剰摂取を防げる | ・肌に合わない場合にかぶれるリスクがある | 20~30% |
| ニコチンガム | ・ガムタイプ ・ニコチンあり ・禁煙時のイライラや集中困難などを和らげる | ・吸いたいときに噛んでニコチンを補充できる | ・たくさん服用するとニコチン過多になるリスクあり ・ガム中毒のリスクあり | 20~30% |
| チャンピックス | ・飲むタイプ ・ニコチンなし ・医師からの処方薬・現在出荷停止中 (2021年6月から継続中) | 飲むことで、喫煙による満足感を薄れさせるため、比較的楽に禁煙をすすめられる | 米国の調査では、服用者に重篤な精神神経症状が認められている 参考:全日本民医連 | 3ヶ月通院できた人の成功率は約80% |
ニコチンパッチは第1類医薬品であるため、購入時には薬剤師からの説明を受ける必要があります。ネット上で購入する際には、薬剤師の問診結果に承諾するといった手続きが必要です。
ニコチンガムは、薬剤師から説明を受けることが必須ではなく、かぜ薬や解熱剤と同じように購入可能です。
チャンピックスは飲み薬で、医師の処方なしでは入手できません。(現在出荷停止中)
ニコチンパッチ
ニコチンパッチには、その名の通りニコチンが含まれています。使い方は、朝貼って寝る前にはがすだけなので比較的簡単です。パッチからニコチンが一定量ずつ徐々に放出され、安定した血中濃度が保たれるように設計されているため、離脱症状の緩和に一定の効果があるとされています。
貼るタイプの禁煙グッズ・ニコチンパッチは、グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社の製品「ニコチネルパッチ」が主流です。
ニコチネルパッチの使い方
禁煙を開始したら、まずは「パッチ20」を6週間使用し、次に「パッチ10」を2週間使用したうえで使用を終了という流れが推奨されています。パッチ20とパッチ10ではニコチン含有量が異なります。
ニコチン摂取量を段階的に減らすことで、離脱症状を和らげるのです。ニコチンパッチを8週間使用後、禁煙が継続できない場合は、医療機関に相談しましょう。
ニコチンガム
ニコチンガムにもニコチンが含まれています。タバコを吸いたい時に噛んでニコチンを補充することで、ニコチン切れによる離脱症状を穏やかにする効果が期待できます。
ニコチンガムの使用期間の目処は3ヶ月です。タバコをやめられても、ガム中毒になるおそれがあるため、ガムの使用をやめられない場合は、医療機関に相談しましょう。
チャンピックス
チャンピックスは、禁煙外来を受診し、医師から処方されることで使用できる飲み薬です。チャンピックスにはニコチンが含まれていませんが、内服することで喫煙による満足度を薄れさせて、比較的楽に禁煙ができるといわれています。
しかし、2021年6月以降、現在にいたるまで出荷停止の状態が続いており、現状では使用できないようです。
ドラッグストアで買える禁煙グッズ

つづいて、薬局を併設することが増えているドラッグストアで買える禁煙グッズについてみていきましょう。参考までに、マツモトキヨシオンラインストアで取り扱いのある禁煙補助剤を紹介します。
製品ごとに表にまとめてみました。
| 商品名 | 一般医薬品分類 | 価格 |
| ニコチネルパッチ 20 14枚 | 第1類医薬品 | 5,940円(税込) |
| ニコチネルパッチ 20 7枚 | 第1類医薬品 | 3,080円(税込) |
| ニコチネルパッチ 10 14枚 | 第1類医薬品 | 5,280円(税込) |
| ニコチネル スペアミント 50個 | 指定第2類医薬品 | 4,053円(税込) |
| ニコチネル ミント 90個 | 指定第2類医薬品 | 4,048円(税込) |
| ニコチネル 20個 ・ミント ・マンゴー ・スペアミント | 指定第2類医薬品 | 1,915円(税込) |
| ニコチネル 10個 ・ミント ・マンゴー ・スペアミント | 指定第2類医薬品 | 1,026円(税込) |
| ニコレット パッチ 1 7パッチ | 第1類医薬品 | 3,080円(税込) |
| ニコレット | 指定第2類医薬品 | 24個 2,178円(税込) 96個 7,238円(税込) |
| ニコレット ・クールミント ・アイスミント ・フルーティミント | 指定第2類医薬品 | 12個 1,320円(税込) 24個 2,220~2,398円(税込) 48個 4,378円(税込) 96個 7,678円(税込) |
※ニコレット パッチは、現在オンラインストアでの取り扱いを中止しています。
ニコチンパッチもニコチンガムも、必要な個数や枚数で購入可能です。ニコチンパッチは第1類医薬品にあたるため、購入には会員登録/ログインが必要となります。
薬剤師の問診結果に承諾後、商品が発送されるシステムです。
大手ドラッグストアで買える禁煙グッズ
薬局を併設していることが多い、大手のドラッグストアで買える禁煙グッズについて、表にまとめてみました。
| マツモトキヨシ | サンドラッグ | ツルハ | ウェルシア | |
| ニコチンパッチ | 〇 | 〇 | 〇 | × |
| ニコチンガム | 〇 | 〇 | 〇 | × |
| 電子タバコ | 〇 | 〇 | × | × |
| 禁煙パイポ | × | 〇 | × | 〇 |
| 電子パイポ | × | × | 〇 | × |
ドラッグストアでは、禁煙補助剤(ニコチンパッチ・ニコチンガム)だけでなく、電子タバコ・禁煙パイポといった禁煙グッズが販売されています。
薬局で買える禁煙グッズについてまとめ
今回、薬局で買える禁煙グッズについてオンライン調査してみたところ、薬局のオンラインショップでは、禁煙補助剤の取り扱いがメインとなっていました。日用品の販売があり、利用しやすいドラッグストアでは、電子タバコ・禁煙パイポといった禁煙補助剤以外の禁煙グッズを販売していることもわかりました。
禁煙によるつらい離脱症状を乗り切るためにも、自身に合う禁煙グッズを揃えておくのがおすすめです。禁煙グッズは、薬局だけでなくドラッグストアでも販売されているため、ぜひこの記事を参考に探してみてください。

